塾・予備校Q&A
Q:通うなら大手の塾?個別指導の塾?。
A:大手の学習塾は過去の経験による傾向と対策による厚い指導が大きな魅力です。また有名な講師を抱える塾もあり、人気・評判は最も目立ちます。
しかし、個別指導や少人数制の塾は、大手塾に多いスクール形式授業の「決まった時間に通って勉強する」という面と、1クラスの人数が多く個々の対応が難しいという面を解消する機能を持つことから注目を浴びています。
ただ、個別指導塾の大半は補習塾になる傾向があります。進学塾の性格を合わせ持つ総合塾の個別指導塾もありますので目的に合わせて塾を選ぶのがよいでしょう。
Q:やっぱり大手がいいの?
A:大手の予備校・塾の「強み」は、2つあります。1つは、たくさんの生徒が在籍しているために、模擬試験などによって「自分の学力レベルがわかる」ことです。10,000人の受験生が受けている模試での順位がわかれば、大体全国レベルでの学力もわかるでしょう。しかし、10人しかいない塾であれば、塾内成績上位者であっても、全国の受験生のレベルで上位かどうかはわかりませんね。
もう1つの「強み」は、授業やテキストなどの充実です。たくさんの生徒を抱えていれば、細かなレベル分けをした授業が運営できたり、テキストもレベル分けした多くの種類を印刷することが可能です。これは小さい塾には不可能なことです。塾生が50人の塾で、10のレベルの授業を運営することは、教室も足りませんし、印刷の単価も高くなってしまうからです。
しかし、こうした「強み」は、同時に「弱み」でもあります。なぜなら、大手の予備校・塾は、全教室を同様なシステムで指導しなければならないため、個々の生徒のわがままは聞いていられません。「あの教室は、こんなふうにわがままを聞いてくれた」という例外をつくってしまうと、他の教室から文句が来るのです。
そうした点では、小規模の塾は有利です。とくに、推薦入試やAO入試では、受験生一人ひとりの経験や興味をまとめる必要があるため、「生徒個人と話し合う」ことは不可欠です。入試時期も入試方式も違う生徒を個別に指導していくには、大規模な教室を運営する予備校・塾の動きでは、鈍いのです。
ただし、そのようなフットワークのよい指導システムを導入しようとしている大手もありますので、柔軟に対応できる体質かどうかは、個々に相談してみるとよいでしょう。
Q:個別指導ってどうなの?
A:大学受験には、個別指導は効果的です。その理由はたくさんあります。第一に、高校の勉強は、中学の勉強よりも格段に難しくなるため、中学生よりも学力差が開きます。個別指導ならば、自分のレベルとあわせた指導をしてくれるので、「授業が難しい」とか「簡単すぎる」といった問題はなくなります。
第二に、国公立と私立、文系と理系など、個々の生徒の志望校によって受験科目もバラバラです。それゆえ、オーダーメードで必要な科目だけを指導してくれるシステムは、大いに利用価値があります。
第三に、推薦入試やAO入試で書いたり、話したりする「志望理由」とは、個人個人の経験や興味によって決まってくるものです。こうした内容は、個別指導以外には不可能ですね。それゆえ、推薦・AO入試対策にうってつけなのが、個別指導です。
第四に、個別指導なら、個々の事情に応じた柔軟な学習スケジュールが組めます。とくに高校生は、学校行事やプライベートな都合で、集合授業を受けられないこともあるでしょう。自分の都合で指導時間を調整できる個別指導ならば、そうした問題は起こりません。
第五のメリットとして、指導者を柔軟に選びやすいということ点も個別指導の特徴です。学習指導においても「指導する側」と「される側」の相性によって効果には差が出ます。「相性のいい先生」と「相性の悪い先生」はいます。個性を持った人間同士のぶつかり合いですから、当たり前のことです。しかし、集合授業の場合、講師の変更は難しいでしょう。そこで、多くの個別指導教室では、生徒と指導者との相性を尊重し、講師変更制度などを導入しています。
ただ、個別指導の場合、他の生徒と自分の学力の差を肌で感じることは難しくなります。そのため、上記の5つのメリットを考えても、クラス制の講義を好む生徒も多くいます。これは性格や学力にもよるところが多いので、どちらがいいかは一概には言えません。無料体験講義を実施しているところもありますので、試してみるのもいいかもしれません。
Q:個別指導塾は、補習塾?
A:個別指導塾の大半は補習塾ですが、まれに、進学塾の性格を合わせ持つ総合塾の個別指導塾もあります。
進学塾として受験指導をしていくためには、キャリアのある質の高い講師(できれば主要教科のすべてで主任講師=社員の講師)と、受験指導についてのノウハウの蓄積が必要です。「質の低い大学生講師ばかりの個別指導塾」の場合、上記の2つの条件のいずれも欠いているため、受験指導はできません。そのような塾は、補習塾としてやっていくしかありません。世の中の個別指導塾の大多数(特にチェーンの個別指導塾のほぼすべて)はこのような塾なので、「個別指導塾=補習塾」というイメージを持っている方が多いのは、当然のことと言えます。
しかし数は少ないが、補習指導と受験指導の両方ができる、すなわち総合塾である個別指導塾も存在します。「質の高い講師が揃っている個別指導塾」ならば、補習塾としての指導もできるし、進学塾としての指導もできるので、総合塾としてやっていけます。しばらく前までは一斉クラス授業で、進学指導をきちんとやってきた塾が、最近のトレンドに対応して個別指導に切り替えた(あるいは個別指導クラスを増設した)、というケースが多いです。ただし、「質の高い講師が揃っている個別指導塾」でありながら、補習塾としての指導に重点を置き、みずからも補習塾として名乗っている塾もあります。これは塾長の教育理念によるものです。そのため、「受験指導ができない(または弱い、あるいはやっていない)個別指導塾=質の低い大学生講師ばかりの個別指導塾」とは言い切れません。
さらに当然のことながら、開校してまだ歴史の浅い塾は、他の塾から経験豊富な講師を引き抜いてきたりしない限り、受験指導についてのノウハウが弱いものです。チェーンの個別指導塾が新たに開設した教室には、この点からも入念な受験指導は期待できないと言えます。
Q:現役生専用がいい?
A:今や現役高校生専門や、現役生と浪人生のカリキュラムを分けている予備校・塾は、たくさんあります。現役生のみで授業が運営されるメリットは、主に次の2つのメリットがあります。
第一に、クラスのレベルがそろいやすい点があります。高校では受験対策の授業はほぼ行われませんから、多くの現役生は受験勉強については、ゼロからのスタートです。ここに浪人生が混じると、クラス内に知識の差が出てしまいます。浪人生が「そんな基礎的なことは知っています」という顔をして授業を受けていれば、講師は基礎事項の説明は疎かにするかもしれません。そのため、現役専門塾には「生徒の粒をそろえて授業を展開しやすい」といった利点があるのです。
第二に、塾は下校時に寄ることができるよう、高校の近くに設置されることが多いため、同じ高校の生徒が多く通うというメリットもあります。同じ高校の生徒と塾でも一緒であることは、「緊張感がなくなる」などのデメリットもありますが、以下のようにメリットも多いのです。「受験勉強だけでなく、定期テスト対策もできる」、「文化祭や体育祭の準備、修学旅行が重なるので、休講や補講を組みやすい」、「高校の先生とも連携が図れる」といった点です。とくに推薦入試では、学校が出す成績証明書類が不可欠になりますので、高校と塾が連絡を取り合えば、スムーズに準備ができます。
Q:衛星授業っていい?
A:衛星を含めた映像授業のメリットは、講座数の多さ、質の高さ、時間帯の選びやすさなど多々あります。教え方の上手な講師の授業をDVDに収録し、それをコピーすれば、いろいろな種類の授業がそろいますし、さまざまな場所で授業を視聴することができます。特に、個室の視聴ブースで個人の都合に合わせて授業が受けられるシステムは、時間を有効に使えます。
ただし、映像授業には問題もあります。60~90分間、画面を見ているだけでは、緊張感が持続しないのです。また、先生も生徒の顔を見ながら授業を進めるわけではないので、ムダが生じます。生徒がわからなさそうな顔をしていれば、ナマの授業なら、講師は詳しく説明します。また、生徒が退屈そうな顔をしていれば、授業のスピードを上げることもできます。そうした融通が利かない点もあるのです。
また、そもそもDVDを見るだけで学力が上がる生徒は、予備校・塾に行く必要がないかもしれません。昔も今も、学習参考書や問題集を読み、演習をするだけで学力を伸ばしている生徒はいます。それ以外の生徒は、授業で先生にほめられ、怒られながら、ときには挫け、励み、学力を身につけていくものでしょう。そうした生徒が、一方的に話が進む映像授業を集中して受けることができるのか、疑問の声があるのも事実です。
それゆえ、映像で授業を行う予備校・塾は、映像ではまかなえない部分をどうフォローしているかで、よい予備校・塾とそうではない予備校・塾を分けることができます。
Q:勉強法も教えてくれる?
A:予備校・塾に入って、いきなり授業を受けても効果はありません。授業を受ける前にどのように準備し、授業後にはどう定着を図るかといった、「予習・復習」のしかたを理解し、実践した上で授業に臨まないと、「わかったつもり」になっただけで、実際に問題を解けるようにはならないのです。
とくに、学校では効率的な知識の定着のさせ方などを、教えてくれませんので、一人で机に向かうときには、どのようなことをすればよいのか、効果的な勉強法自体も習得する必要があるのです。
科学的な学習法を研究している予備校・塾では、辞書の引き方、ノートのとり方、効率的な暗記法に至るまで、さまざまな勉強法を指導してくれます。現在、社会では技術がどんどん進歩し、それに伴って新しい法や制度が次々にできています。そうした変化に対応するには、学習ノウハウ、勉強ノウハウ自体を身につけておく必要があります。それゆえ、一生ものの「頭の使い方」を指導してくれる予備校・塾は、明るい未来のためにも、強い味方になります。
Q:チューター、フェローってなに?
A:チューターとは、個人指導の講師のことをいいます。
またフェローとは、特定の分野で優れた能力をもった講師のことをいいます。
Q:体験授業とは?
A:塾等で行われている実際の授業を体験することです。この授業に参加することで、入塾前にはなかなか分からない「授業の雰囲気」「授業の進め方」「先生の教え方」などを生で確認することができます。気軽に参加してその塾との相性を調べてみてはいかがでしょうか
Q:塾に通っているが、成績が上がらないのはなぜか?
A:自分の学力にあった授業をまじめに受けていれば、大小の差はあるが成績は必ず上がります。休まずに通って、先生の話を良く聞いて、宿題もきちんとこなしているならば、成績が上がらない原因は、生徒本人にはありません。
このような場合、まず考えられる原因は、学力レベルが合っていないことです。進学塾の場合、自分の学力よりも高いレベルの授業を受けていると、まるでチンプンカンプンです。低いレベルの授業では、ほんの少ししか学力が上がりません。また、学力の遅れが著しい(例.中学生ながら分数ができない)生徒は、教え方が普通の生徒とは根本的に異なるので、補習塾では大教室の塾はもちろん、少人数制の塾であっても救うことができません。家庭教師に教わるか、補習塾なら個別指導または個人指導に行くことです。
次に考えられる理由は、学力向上の無反応期です。塾に入ったばかり(短いと数週間、長いと数ヶ月)なら、まだしばらくは様子を見ないと何とも言えません。一斉クラス授業の場合は、生徒が教室の雰囲気や授業の進め方に慣れるまでは、じっくり落ち着いて授業を受けられないものです。やがて慣れてくれば、授業に集中できるようになり、学習効果が現れてきます。個別指導の場合は一斉クラス授業よりは学習効果が早くから現れやすいものですが、それでも最初の数回は、講師が生徒の特性を充分には理解していないので、指導効率が悪いです。何回かの授業のうちに、講師が生徒の学力や性格などをしっかりと把握してくると、その生徒に最適の授業を展開できるようになるため、急に学習効果が高まってきます。
Q:塾になじめない場合は? A: 塾になじめないのには、何らかの原因があるからでしょう。
まずは原因を明らかにしてそれにより、集団指導を個別指導塾に変える。またはその逆。家庭教師を検討してみるなどの方法で勉強が楽しくなる環境を作ってあげましょう。
Q:塾の評判が悪い場合は?
A:通い始めた塾があまり良い塾ではなかった場合、はっきりした理由があるなら早めに変えた方がいいでしょう。
しかし塾を変えるとしばらくは学力向上が滞る時期が出てしまいます。それほど長くない通塾期間に1ヶ月や数ヶ月のロスは厳しい期間であることを考慮してください。
評判の良い塾を最初から探す心がけが大切です。
Q:塾の変え時は?
A:通い始めた塾があまり良い塾ではなかった場合は、具体的な理由があるならば、早めに塾を変えた方がいいです。
たとえば、塾長や講師に対して不信感を抱いた場合、授業がいつも騒がしい場合、講師が頻繁に交代する場合、いじめがある場合などです。成績が伸びない場合は、上記で述べたように、ケースバイケースです。
Q:塾に対する付け届けは、何がいい?
A:そもそも、塾に対する付け届けはまったく不要です。お中元やお歳暮をいただいたからといって、その生徒を優遇するようなことは、学校でも塾でもありえません。
しかし不要ではありますが、くれるというなら、たいていの塾では断りません。塾の講師は、他業種に比べて低い賃金で長時間労働していてその上夕食抜きになることが多く、経済的にも肉体的にも精神的にも疲労が蓄積しています。このようなことから、塾への付け届けに適した品物の条件は、あまり高額でないこと、みんなで手軽に食べられること、栄養の面も考慮されていること、の3点です。贈答用の立派な箱入りではなく、スーパーで買ってきたかのような簡単な包装の方が、恐縮せずに快くいただけるので喜ばれます。
Q:アルバイトの大学生が多い塾ってどうなの?
A:優れた学生を集めて、一流の教師が何年もかかって築き上げた教育技術を研修で叩き込むので、講師もスキルアップをして行きます。ただ、十分な講師研修をしているところは少なく、その研修の多くは精神論にすぎません。
しかし、アルバイト学生の採用については、しっかりとした学力テストを行いますから不向きな学生はいませんし、競争の激しい業界では厳選したアルバイト学生を雇っていると考えて間違いはありません。これらの点からも「優秀な講師に巡り会えない」と言うことは一般的にはないでしょう。
Q:いい先生にめぐり合うには?
A:大手の塾に通っていても、いい先生がいるとは限りませんし、家庭教師にしてもプロの家庭教師よりも学生のアルバイト教師の方がよかったという場合もあります。塾に関して言えば、カリキュラムと指導方法マニュアルで指導がおこなわれることが多いようなので、どの先生でも比較的よい授業ができるといえるでしょう。
Q:塾の求人広告は、どこにある?
A:大学の学生課の掲示板(アルバイト求人票)やアルバイト雑誌には、塾の求人広告がたくさんあります。しかしこの2種類の求人広告は、内容的には無難なことしか書いてないため、塾の良し悪しの判断材料にはなりにくいものです。それよりも、新聞折込の求人チラシ(何社もの求人が1枚になっているチラシ)が要チェックです。この手の求人チラシには、まともな企業から風俗店にいたるまで、多彩な求人広告が並んでいますが、表現の自由度が高いため、個性的な広告になっています。どのような方針で、どのような人材を募集しているかが良く分かります。
Q:良心的な塾はどうやったら見つけたらいいのか?
A:良心的な塾は、あまりチラシを打っていないことが多いので、チラシから探し出すためには、1年分くらいのチラシを収集する必要があります。時間はかかりますが、これが一番確実です。手っ取り早く見つける方法としては、電話帳で探すという作戦がありますが、自宅でやっている個人塾の大半は個人名義の電話(住宅用)なので、タウンページ(職業別電話帳)の塾の欄にはすべての塾が掲載されているわけではありません。口コミはとても参考になるのですが、生徒の学年や学力や性格、親の性格などにより、同じ塾でも口コミの中身は大違いだったりすることが良くありますので、複数の方から話を聞いた方がいいです